デリケートゾーンケアと美肌の関係
こんにちは!
名古屋市 新栄のDOLCE EXECUTIVE BEAUTY SALON(ドルチェ エグゼクティブ ビューティー サロン)です。
今回はデリケートゾーンと美肌の関係について説明していきたいと思います。
ホルモンバランスの周期
一般的に「ホルモンバランス」というと、それは卵巣ホルモンから分泌される2つの女性ホルモン、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)を指します。エストロゲンとプロゲステロンは、互いにバランスを取り合いながら分泌されています。
エストロゲンは月経終了後から排卵日にかけての期間に比較的多く分泌されますが、この時期にエストロゲンの分泌量が多くなるのは、まもなく起こる排卵~妊娠に備えるためです。卵巣内の卵胞を成熟させたり、受精卵が着床しやすいように子宮内膜を厚くしたり、妊娠に耐えられるよう血管をしなやかに保ったり、骨密度を維持したりなど、様々な変化を体に与えます。そのようにエストロゲンが行った準備を、排卵後に引き継ぐのがプロゲステロンの役割です。
排卵後から月経開始前までの間はプロゲステロンの分泌量が多くなり、妊娠を成立させるため、受精卵が着床しやすい状態に子宮内膜を整えたり、体温を上げたり、乳腺を発達させたりしています。
ホルモンバランスが乱れると、、、
このように2つの女性ホルモンがバランスを取りながら分泌されているのが、いわゆる「ホルモンバランスが整った状態」にあたります。
良いバランスになっているのが最も理想的ですが、女性ホルモンの分泌は脳や神経からの指令でコントロールされているため、ストレス・不規則な生活・睡眠不足といったちょっとしたことでもバランスが乱れてしまいます。
エストロゲンは主に美肌作用があり、分泌量が増えるほどお肌の調子が良くなります。一方で、プロゲステロンは男性ホルモンに似た作用があり、皮脂分泌を促します。これらのホルモンは常に変動していますが、生理前になるとプロゲステロンが増加して皮脂分泌が活発に。すると、ニキビができやすくなったり、毛穴が詰まりやすくなったりといった肌トラブルが起きるのです。
また、生理中にはどちらの女性ホルモンも分泌量が減少するため、肌のバリア機能が低下し、肌の状態が不安定になります。
年齢による変化
更年期以降、エストロゲンの分泌量が減るとコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の量も減るため、皮膚の保湿力が弱まり、弾力が衰えていきます。そのため皮膚が外部からの刺激を受けやすくなり、乾燥やかゆみが悪化しやすくなります。
自覚しやすい目の乾きや口の渇きに対して、自分では気付きにくいのが“腟の乾燥”です。特に更年期の女性は、知らないうちに乾燥しトラブルの温床になっていることもあります。腟が乾燥すると、腟の入り口付近がヒリヒリするといった不快症状を覚えるほか、腟内の自浄作用が衰えて細菌に感染しやすくなったり炎症を起こしたりすることもあります。よって習慣的に保湿が必要になります。
お肌との関わり
エストロゲン
エストロゲンと肌には密接な関係があります。
お肌の内部には若々しい肌を保つ働きをもつ線維芽細胞という細胞があります。この線維芽細胞はコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンを産生し肌の水分保持力を高め、肌の支持組織を強くします。この線維芽細胞はエストロゲンと結合することにより活性化されて効果を発揮するため、エストロゲンが減少していると線維芽細胞の働きは低下します。
線維芽細胞の働きが低下すると、肌が乾燥しやすくなり湿疹などの肌荒れが起こりやすい肌状態になってしまいます。また、コラーゲンやエラスチンが減少することにより、シワやたるみが起こりやすくなります。
プロゲステロン
プロゲステロンの分泌量が増加すると、皮脂分泌が増えるとされています。月経前にニキビができやすい原因は、この影響と考えられています。
プロゲステロンは皮膚で、男性ホルモンの同じような働きをもつアンドロゲンに変換されます。このアンドロゲンが皮脂腺に働きかけることで、皮脂分泌が増加してしまいます。また、皮脂分泌以外にメラニン生成も促進されるためシミやくすみができやすくなります。
ホルモンバランスの改善
「ホルモンバランスの改善=薬などでの治療」というわけではありません。ホルモンバランスの乱れには普段の生活が大きく関わっています。
まずは、原因を取り除くことが大切です。以下の項目で心当たりがあれば、できることから改善していきましょう。
食生活の乱れ
栄養バランスのとれた規則正しい食事を心がけましょう。特に女性ホルモンの分泌に効果的なビタミンB6・E、女性ホルモンと同じ働きを持つ大豆イソフラボンは積極的に摂取したい成分です。
運動不足
運動をすることにより、自律神経を活性化しホルモンバランスを整える働きをします。適度に身体を動かすことを心がけましょう。ウォーキングや散歩などの運動でも十分な効果が期待できます。また、身体を動かすことはストレスの軽減にも繋がります。
ストレス
ホルモンバランスを整えるためには、日々楽しいと感じて過ごすことも大切です。趣味や音楽、アロマなどの楽しみを見つけて、ストレス発散・リフレッシュが大切です。
鍼灸治療
鍼灸治療では自律神経の調整やホルモンバランスの改善を行うことができます。東洋医学の考え方である経穴、いわゆる「ツボ」を刺激し、調整をおこないます。
まとめ
ホルモンバランスの変化で肌の調子も変わってしまうことは、お悩みやストレスの原因になりがちです。適切な肌ケアを行い、少しでもトラブルの少ない肌を目指しましょう。