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2023.09.04

デリケートゾーンの正しい洗い方

こんにちは!
DOLCEEXECUTIVEBEAUTYSALON(ドルチェエグゼクティブビューティーサロン)です。

皆さんはデリケートゾーンをどのように洗っていますか?
ボディソープで身体と一緒に洗ったり、中には洗い方が分からない方、自分で触るのは怖くてなかなか手が出せない方もいらっしゃるかと思います。
デリケートゾーンはとても敏感な場所なので洗う際にも注意が必要です。

 

デリケートゾーンの洗い方を見直す

お手入れや下着を見直す

デリケートゾーンがかゆいとおっしゃる方の中に『洗いすぎ』『擦り過ぎ』の人がいます。体を洗うボディソープでそのままデリートゾーンをごしごし洗っていたり、トイレットペーパーで擦るようにふいていたります。
ボディソープは洗浄力が高く、香料が含まれていたりして、そのまま顔を洗うと目がしみたり、洗い終わった後に顔が突っ張った感じになります。顔を洗うときは顔専用の洗顔料で洗う人も多いでしょう。また体を洗うときにタオルを使っている人も、顔を洗うときはタオルを使わずにネットなどで泡立てて、そっと洗う人も多いのではないでしょうか。このようにするのは顔の皮膚は体の皮膚より薄く、目や鼻など粘膜の組織があり、刺激に弱いデリケートなところだからです。
デリケートゾーンと呼ばれる部位もその名の通り、顔と同じくデリケートな場所です。最近はマスクをする口周りの肌荒れが気になるという方が増えていますが、実はデリケートゾーンも、サイズの合わないきつい下着をつけていたり、肌に合わない下着をつけていたりすると湿疹ができたりするのです。

顔にしないことはデリケートゾーンにもしないように

ゴシゴシタオルで擦る、カミソリで毛を剃る、かきむしる、洗浄力の強いボディソープで洗う
などはどれもトラブルの原因に繋がります。

おりものに異常があったりかゆみがあると余計にきれいにしようと入念にデリケートゾーンをごしごし洗ったり
トイレットペーパーで完全に拭き取ろうと擦ってしまったります。
しかし、腟には本来『自浄作用』といって外からの雑菌の混入をふせぐために腟内を酸性(通常pH値が3.8~4.5)の状態に保つ作用があります。そしてそれは腟内に生息する乳酸菌の一種である『デーデルライン桿菌』のおかげです。しかし腟内まで洗ったり、洗浄力の強いソープで洗うと自浄作用が低下してしまいます。風邪をひいたり疲れていたり、抗生物質の服用でも自浄作用は低下します。

 

デリケートゾーンを洗う時のポイント

①ぬるま湯で洗い流す

デリケートゾーンは人肌程度のぬるま湯(35°C~37°C)で洗い流していきます。
ぬるま湯で流すということがとても重要で、熱湯や熱すぎるお湯で流さないようにしましょう。

熱湯や熱すぎるお湯で流すと、皮膚に必要な皮脂も洗い流されてしまって「乾燥」を招いてしまったり
デリケートゾーンの皮膚にダメージを与えて黒ずみの原因になってしまうこともあります。
ぬるま湯で優しく洗い流すことで、ある程度の雑菌や汚れを洗い流すことができるので、お尻を拭くときと同様に前から後ろに向かって
丁寧に優しく指でひだの部分などを流しましょう。

②しっかり泡立ててから洗う

デリケートゾーンは粘膜なので、通常の皮膚よりも敏感です。
デリケート専用のソープを使ってしっかり泡立てましょう。
デリケートゾーンはIラインの部分のひだが複雑な形をしていて皮膚と皮膚が重なり合っていたり、
細かいシワがたくさんあるのでそこに汚れや雑菌がたまりやすくなっています。
人差し指と中指の腹を使って優しく丁寧に洗っていきましょう。
特にIゾーンのひだの部分に白いカス(恥垢)が溜まりやすいので重点的に丁寧に洗いましょう。

膣内まで石鹸で洗おうとする方がいますが、必要ありません。
膣内は、常在菌がバリアの機能をしており雑菌が繁殖したりしないように守ってくれている場所なので
膣の中まで洗うことでかえってバリアを崩してしまうことになることになります。

③ぬるま湯でしっかりゆすぐ

ひだの隙間に石鹸成分などが残らないよう、ぬるま湯でしっかりゆすぐこともとっても大切です。
残ったソープの成分と、分泌物が混ざったりすると異様なにおいの原因になったりすることがあるため、この点も十分気を付けましょう。

 

やってはいけない洗い方

膣の穴の中まであらう

膣内は、善玉菌である「デーデルライン桿菌(かんきん)」という、乳酸菌が常に住んでいて弱酸性に保たれているので、酸性が苦手なウイルスや細菌から守られています。(自浄作用(じじょうさよう))
穴の中まで指をつっこんで洗ってしまうと自浄作用の効果が薄まって、悪玉菌が繁殖して臭いや痒みが発生してしまうので注意です。
洗うのは穴の手前までにしましょう。

ゴシゴシ洗い
ナイロンタオルや爪でこする

これらは皮膚の薄い陰部にとって強すぎる刺激で、傷もできやすいです。
また炎症、摩擦等の刺激は、肌を守ろうとメラニン色素を発生させるので黒ずみ(色素沈着)の原因にもなります。

強めのシャワーやウォシュレットを直接当てる

強い水流は刺激が強すぎるので、シャワーは体や手に当てて勢いがなくなったものを陰部に当て
ウォシュレットでおりものや経血を流すときは長々と当てないでサッと流すようにしましょう。

熱いお湯で洗う

熱いお湯は皮膚への刺激になりますし、肌に必要な皮脂まで落として乾燥してしまいます。
35~37℃のぬるま湯で洗うのが最適です。

軽くお湯で流すだけ
適当に洗って流すだけ

これだけでは複雑な形をしている陰部の溝に溜まった汚れを落とすことができません。
指の腹を使ってやさしくこすって落とすことが重要になります。
石鹸残りもかぶれや湿疹になってしまうので、しっかりとゆすぎましょう!

正しい知識を身につけることが、トラブル予防に繋がります。
また毎日洗っているのに、ニオイが気になる、かゆみがあるという人も、一度洗い方を見なおしてみましょう。